学校片づけアドバイザーの伊藤寛子です。30年以上の教員生活を経て整理収納のプロへ。その目で「狭い、使いにくい、何とかしたい」という学校の環境改善に取り組んでいます。「片づけでゆとりを」。学校で働く教職員が安全で快適で効率よく仕事ができることは、子どもたちのためになると信じています。
ここ何年か片づけに関わってきた市立小学校から、「学校保健委員会で子どもたちに話をしてほしい」と、ちょうど1年ほど前に保健の先生から相談されました。
その小学校の学校保健委員会では、「掃除と片づけで学校をピカピカにしよう」というテーマで、令和5年度に取り組むとのこと。片づけのプロ、そして小学校勤務経験のある私は、1つ返事で受けることにしたのです。
さて、学校保健委員会というのは、児童保健委員会とは違って、地域全体で子どもたちの健全な成長のために考えたり取り組んでいったりする組織です。児童・生徒だけでなく、保護者の方や校医さんも含めて話し合いをしたことがあります。
なので、そんなイメージを持っていたのですが・・・
学校保健委員会は年に2回ほど。1回目は7月でした。代表児童の前で話すとばかり思っていたら・・・なんとテレビ放送で、しかも全校児童に向けて話すというではないですか!
1年生から6年生まで、分かりやすく、しかも掃除と片づけという微妙な違いをどう伝えたらよいか?で悩みました。
児童保健委員は掃除についての発表、私は片づけのことについて。特に、片づけは安全に繋がることを強調したいのです。
それで、この掃除と片づけはきれいにするためには両方必要、ということをどう伝えるか?をいろいろ考えて、両方がちゃんとできないと学校はキレイにならないねって、車の両輪にしてはどうかと考えました。
自動車では4輪だし、子どもは運転しない。だったら自転車だ!自転車の車輪が掃除と片づけ、それを上手く回すのは児童自身。これで行こう!と、スライドを作って発表。伝わったかな?
当日は放送室から全校に一斉に。教室ではどんな様子かを、先生が知らせてくれました。
私の話だけではなく、児童保健委員会で作った上手なそうじの仕方の動画や、これから取り組んでいく内容の説明など、カメラの前でも堂々としている子どもたち。子どもの力ってすごいなーと発表を聞きながらな感心してしまいます。
この放送の後は、各クラスでの具体的な取り組みについての話し合い。そんな教室の様子を、少しずつ全校を回って見せてもらいました。
2回目の学校保健委員会も全校放送です。
話を聴くだけではつまらないし、2回目だから、「一斉にお道具箱の片づけをしませんか?」と担当の先生に持ちかけました。
この続きは次回に。
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